私と中国語

私と中国語

2024年7月10日

 

長崎県立大学経営学部国際経営学科4四年 荻堂(おぎどう) 美結(みゆ)                                                                (第44回長崎県中国語コンクール上級の部最優秀賞受賞者)

 

 こんにちは。私は長崎県立大学4年の荻堂美結です。今回長崎県日中親善協議会が主催する中国語スピーチコンテストにて、三度目の参加にして最優秀賞をいただくことができました。今回はこちらの場にて、私にとっての中国語についてお話しさせていただきたいと思います。

 私が中国語に興味を持つきっかけとなったのは、高校一年生のとき第二外国語として中国語を選択したことでした。実は私の地元は沖縄県で、観光業が盛んな県として有名です。毎年台湾を中心に中国語圏からの観光客が多く訪れ、あらゆる場所で中国語が飛び交っています。また、長崎同様中国とは歴史的にもつながりが深い県で、遺跡や沖縄の文化に中国らしさが多く残っています。そのため沖縄県の高校は第二外国語として中国語を選択できる学校が多く、私の学校もその一つでした。このように沖縄全体で観光客を迎える動きが高まる一方で、観光地でのマナーや環境問題が度々指摘され、私自身地元民と観光客の間に溝があると感じていました。このタイミングで中国語と出会い、私は彼らの言語を学ぶことで、お互いの文化や価値観を理解するための一歩になり、これらの問題を少しでも解決することができるのではないかと考えました。そこで、中国語の選択授業が一年間で終了したあと、自分で通える中国語教室を見つけ、また基礎から中国語を学び始めました。勉強や学校に対してマイナスな感情しかなかった自分が中国語に出会い、こんなに熱中しているのはまるで運命のように感じました。実はこのタイミングで本科生として中国の大学へ進学したいと希望をしていたのですが、両親の同意を得る事ができず、長崎県立大学の国際経営学科へ進学することになりました。大学進学後も中国語学習は継続しつつ、より語学力を磨くために留学をしようと目標を立て、コロナウイルスの影響や大学の授業、就職活動など、さまざまな困難を乗り越えながら、在学中最後のチャンスとして応募した交換留学に合格することができました。そして四年次の九月から五ヶ月間西安外国語大学へ留学しました。卒業の関係で一年の留学が半年に縮まってしまったのは惜しいものでしたが、やっと中国へ留学するという夢がかなったことはとても嬉しかったです。

 念願の中国生活は思い描いていたよりも素晴らしいもので、多種多様な国の友達と中国語という一つの言語でつながることができ、好きなだけ中国語や中国文化に触れることができる幸せな時間でした。また、私にとって外国で暮らす初めての経験だったので、中国語力の向上だけでなく、新たな自分の軸や視野を得ることができ、自分自身を成長させるきっかけにもなりました。これからも中国語を使って地元沖縄の観光をサポートしていきたいという目標に向かって努力を続けます。ありがとうございました。

(令和6年1月28日現在)

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