長崎県では、1996(平成8)年10月に上海市と友好交流関係を樹立し、文化、経済、観光のほか、青少年交流など多岐にわたる交流を行っています。上海国際友好都市青少年サマーキャンプは、国際的な視野を広め相互理解を深めることを目的に、2009(平成21)年から毎年夏に行われ、上海市と友好関係を結んでいる世界各国・地域の都市から100名を超える青少年が一同に集まり、中国語学習や中国の伝統文化体験、レクレーションなどの様々な活動を通して交流を深めています。
主 催 上海市教育委員会
日 程 2023年7月17日(月)~7月31日(月)
参加者 長崎県立清峰高等学校 3年 山口 侑姫さん・2年 瀬川 真子さん
〃 長崎県立佐世保北高等学校 2年 小浦 杏月さん・2年 柴山 孝之輔さん
〃 長崎県立佐世保北高等学校 2年 永松 杏南さん
引 率 長崎県立清峰高等学校 金本 健一 先生
内 容 中国語の学習、中国の伝統文化の体験、東方緑舟でのレクリエーション活動、
博物館見学、1日ホームビジット体験等
上海サマーキャンプに参加して
長崎県立清峰高等学校 3年 山口 侑姫(やまぐち ゆき)
この2週間、上海での全ての時間が私にとって語学、国際理解の場だったと帰国後改めて実感した。今回のキャンプの日程の中には日本での英語の授業のようなものはなく、「英語」は学ぶものではなく使わなくてはいけないもの、生活、そして私の一部でした。共同生活を送る中で大事になってくるコミュニケーションに英語を必要とされることは、多くの不安と混乱を生んだ。それまで私自身かなりポジティブな方だと思っていたが、自分の英語力の低さ、日本語では言葉にできている言いたいことを伝えられないこと、伝わらないことには大きなダメージを受けました。それを乗り越えられたのは、皆のように英語を話すことのできないことを理由に距離を感じていた私に、何も気にせず笑顔でいつも話しかけてくれた友達がいたからです。彼らの自分の知らないこと、自分とは違うものに対する恐れない行動力や挑戦心、そして受け止め方には、大きな安心感と尊敬を得た。この出来事は、上海での活動をより充実させることに大きく反映させることができた。そしてキャンプだけでなく今後の私の多くの選択や挑戦をより豊かなものにしてくれると感じている。この環境や生活の刺激は、違う文化を当たり前に学ぶ、知る生活ではなく多くの知識として得ながら、自分の文化も伝えるという常に多くのものの交流があったこのキャンプならではのものだったの思う。このような素敵な出会い、環境に恵まれたこと、沢山の皆に感謝をします。
サマーキャンプ参加者と山口さん(左から2人目)